◆世界に誇る日本の味、ラーメン◆
★海外でも人気の日本の味

日本食といえば何を思い浮かべますか?意外かもしれませんがお蕎麦やうどんよりも日本の味として世界中で大人気なのがラーメンです。NYに進出している人気店では一杯18ドル。円換算すると(1$=148円)¥2,600以上もしますが連日行列ができる人気ぶりです。
★日本のラーメン、味の決め手はスープです。
もともとは中国の食べ物だった中華ソバが日本で独自に進化した今のラーメン。ラーメンは主にスープと麺とトッピングの三大要素で構成されていますが、日本のラーメンの特徴はスープに最も重点を置いて作られているところです。主に鶏ガラ、豚骨、魚介類からスープをとるのが一般的ですが、それぞれのお店がユニークなレシピを持っています。

★スープと相性がいい麺
麺にはちぢれ麵、ストレート麺、細麺、太麺など様々なタイプがあり、スープの特徴を活かしつつ麺としての満足感を与えるようにのど越しや歯ごたえなどいろんな角度から開発されています。

★人気のトッピングはチャーシューと味玉
それぞれのお店が工夫を凝らしたトッピングを考案していますが、それでもラーメンに欠かせないのは焼き豚とゆで卵。それぞれのお店が自慢のレシピで様々なタイプの焼き豚と卵を提供しています。

スープ、麺、トッピングがそれぞれ豊かな個性ある味で展開されているので、この三つの組み合わせによりラーメンには無限のバラエティーがあるのです。
代表的なラーメンとして二つだけご紹介しましょう
★札幌ラーメン
スープにレンゲを浸すと表面を覆っていた油の被膜から濃厚な味噌の香りが漂って食欲をかきたます。身体を温めてくれる味噌味のスープによく絡むちぢれ麺は固めでしっかりとした歯ごたえがあります。トッピングのコーンが北海道を感じさせますね。バターが欠かせないという人も多いのではないでしょうか。もちろん醤油味や塩味もイケますよ。

★博多ラーメン
クリーミィーな豚骨スープが特徴です。乳白色でとろりとしたスープですが丁寧に作られているので口に入れると案外あっさりとしていくらでも飲めてしまいます。この濃厚なスープがよくからむ細麵はストレート。とても細くてのびやすいため博多では大盛りラーメンがありません。その代わり替え玉というシステムがあります。麺の硬さを注文できるのもポイントです。地元の人に倣って「バリかた」「バリやわ」などと注文して硬さの違いを楽しむのもいいですね。

他にも喜多方ラーメン、和歌山ラーメン、富山ブラックラーメン、天理ラーメン、熊本ラーメン、京都ラーメンなどなど。それぞれの特徴を持つラーメンが全国各地にあります。他にもトマト味やイカ墨味なんかも。こんな料理って他にはあまりないのではないでしょうか。
★オススメの食べ方
時間がないときにササっと短時間で食べられるのはラーメンのいいところかもしれませんが、各店が創意工夫をこらした一杯をあたかもコース料理のように堪能するというのはいかがでしょうか?
まずはレンゲにほんの一口分だけスープをすくって味を確認。あなたが求めていた味だったですか?初めて体験する意外な味だったかもしれませんね。その次はコース料理の前菜を味わうようにトッピングをいただいてみましょう。メンマの歯ごたえを楽しんでからトロっと煮込まれたチャーシューをひとくち口に運びましょう。ネギやモヤシといった野菜もスープの味が加わるとおいしいです。そしてお次は本格的にスープをいただきます。再びレンゲですくうもよし、両手で器を持って口に運ぶのもよし。前菜とスープを堪能した後はいよいよメインコースの麺です。お箸で麺を持ち上げて、そう、ラーメンは思いっきりすすって音を出しても大丈夫。ただ飛び散るスープで洋服を汚さないように気をつけてくださいね。こうしてゆっくり味わっていたらせっかくのラーメンが冷めてしまう?多少冷めてしまってもおいしいのが日本のラーメンのスープ。味わいの移り変わりを楽しんでみましょう。